浄土宗
浄土宗は、法然上人を宗祖と仰いでいる宗旨です。
宗祖
法然上人(ほうねんしょうにん)
(法然房源空(ほうねんぼうげんくう))
総本山
知恩院
大本山
増上寺(港区)
金戒光明寺(京都市)
知恩寺(京都市)
清浄華院(京都市)
善導寺(久留米市)
光明寺(鎌倉市)
善光寺大本願(長野市)
本山
蓮華寺(米原市)
浄土宗の教え
「ただ一向に念仏すべし」
わたしたちは、この世においては、この命が終わったら極楽浄土へ往生するのだと信じて南無阿弥陀仏(ナムアミダブ)と声にだしてお念仏をお称えします。
そして、命の終わるときには、阿弥陀様にお迎えに来ていただき、先に亡くなった方、そしてご先祖さまのいらっしゃる極楽浄土(ごくらくじょうど)へ生まれ変わります。
極楽浄土では、あらゆる身体的、精神的な苦しみが無く、ただ楽のみがあるという世界であります。また、寿命も限りがありません。
その極楽浄土において、阿弥陀様のもとで、先に亡くなった方やご先祖さまとともに、この世ではついに果たすことのできなかった仏道修行をおつとめします。
そして、必ずやこの上ないさとりを得て仏となることができます。
これがいまから800年以上前に法然上人がお示しになった浄土宗のみ教えでございます。
大師号
大師号とは、徳の高い高僧に朝廷から贈られる名のことであります。
法然上人の生前の徳を讚えて、滅後480年余に朝廷より賜った大師号は、500年遠忌の行なわれた宝永8年以降、50年ごとに加謚される習わしとなり、現在までに下記のように賜っています。
円光大師 東山天皇
東漸大師 中御門天皇
慧成大師 桃園天皇
弘覚大師 光格天皇
慈教大師 孝明天皇
明照大師 明治天皇
和順大師 昭和天皇
法爾大師 明仁上皇陛下
慧光菩薩 後鳥羽天皇
華頂尊者 四条天皇
通明国師 後嵯峨天皇
天下上人無極道心者 後花園天皇
光照大士 後奈良天皇
大師号を賜ったからありがたいのではなく、それほどまでにありがたく尊い教えであるからこそ大師号を賜ったのであると受け止めることが肝要でありましょう。