仏事Q&A
問:お塔婆(とうば、卒塔婆)をたてる功徳とは?
答:塔婆の語源は、お釈迦さまの骨(舎利)を収めた仏塔(ストゥーパ)です。お塔婆をたてることは、仏像を造り、仏塔を建てる事と同等の意義があり、お塔婆をたてた施主の善根功徳となります。従って延命、滅罪、消除厄難、仏天擁護などの功徳があります。また、それら功徳を法要を通じ、亡き人、ご先祖様の追善供養に回し向ける(回向する)ことにもなります。
問:お仏壇やお墓を修理するときは?
答:仏様、ご先祖様へ感謝の思いが高まり、お仏壇やお墓を修理したいとの気持ちが起こることがあります。このようなときは、どうぞまずお寺にご相談下さい。
機縁、更に整いましたなら、魂抜きのお作法を致します。これを発遣供養といいます。それでは安心して修理をなさって下さい。
さて、修理が終わりましたら、魂入れのお作法を致しますのでご連絡下さい。これを開眼供養といいます。なお、改築転居等でお仏壇を動かす場合も同様です。
また、お札や古物、肖像画等、取扱いに困っている場合を含め、お電話(Tel:0296-55-0295)でも大丈夫です。お気軽にご相談下さい。
問:お施餓鬼って何?
答:施餓鬼とは、餓鬼に施しをし、その功徳を新亡精霊及び先祖代々の精霊に回向するという行事であります。餓鬼(がき)とは、生前お念仏とのご縁を結ぶことができなかったためにお浄土へ往生できず餓鬼道という悪道(苦界の一)に堕ちてしまった霊のことです。インドで仏教を開かれたお釈迦さま(釈尊)直説の陀羅尼(だらに)────二千五百年前から今に至るまで伝わる施餓鬼の作法────によりとり行われるものであります。新盆を迎えられる精霊は、この施餓鬼会の功徳を受けて、お浄土でいよいよ深く菩提を増進され、お盆中、懐かしいお家に還ることのできる力を得られると申されます。お施餓鬼法要、誠に大切なのであります。得生寺のお施餓鬼は、部内浄土宗寺院の僧侶が総出仕し、盛大に修行されます。また、本山布教師による有り難い御説教もございます。